【CS2】v3.6.2用 列車のアイコン画像を追加で登録する(ブラウザー経由)

Version3.7.0以降のCS2をお使いの方は、下記の記事も併せてご覧ください。

CS2 version 3.6.2でのアイコン登録方法です

アイコン画像の登録方法は、バージョン3.6.2からインターフェイスが変わったことにより、3.5.xまでの方式が利用できなくなりました。
3.6.2以降のCS2でもアイコン画像の登録は出来ますが、ここに書いている方式はメルクリンから公式にアナウンスされているものではありませんので、その点をご理解いただいた上で操作してください。

このページの説明は、CS2のバージョンが3.6.2の場合の方法です。
CS2のバージョンが3.7.0以上の人は、こちらの方法でアイコンを追加することも可能です。

GUIのアップデートを適用する

CS2が3.6.2であっても、GUIのバージョンが低いとアイコンの登録に失敗するケースがあります。
setupのCS2画面からインターネット経由で下記のCS2-GUIを適用してください。

【適用するアップデート】
CS2-GUI V3.6 03/07/2014 以降を適用してください。
※グレーの表示になっていれば適用済みです。

アップデートが適用されていない場合は、そのままアップデートすると、CS2のバージョン自体が最新になります。
その場合には、CS2をアップデートした上で、3.7.0以降の方法でアイコンを登録してください。

アイコン画像ファイルの仕様

CS2は機関車データやレイアウトデータ、各種設定データをUSBメモリーにバックアップすることが出来ますが、このバックアップにはアイコン画像も含まれています。 しかし、アイコン画像に関しては、バックアップからCS2本体へ直接復元することは出来ません。

アイコン画像を紛失してしまった時に、バックアップからパソコンなどに取り出すことは出来ますが、その画像は再度登録をしないとCS2には戻らないということです。

また、アイコン画像はメルクリンからもアップデートの際に提供されて自動的に追加されます。
この時に、同じファイル名のアイコンが存在していると、そのファイルは上書きされてしまいます。
アップデートをすると機関車アイコンが変わってしまうことがあるということです。

また、列車カードでアイコンを追加した場合には、元のファイル名ではなく、カードに登録してある機関車名と同じ名前でファイルが追加されます。

さらに、カードで登録する場合には、機関車名に一致するファイル名で始まるアイコンファイルが存在していると、カードよりもCS2本体内部の画像を優先して登録してしまうことがあります。
この場合には、列車の設定画面で変更するか、カードを2回挿すと修正される場合があります。

上記のようなことが発生する可能性があるため、アイコン画像を自分で追加される場合には、過去に追加したすべてのファイルを保存して一元管理しておくことと、何かの弾みでアイコンが変わってしまうことがあるということを認識した上で、各自でアイコンファイルを管理しておく必要があります。

不要なアイコン画像をたくさん登録しない方が良い

ネット上では様々な機関車のアイコン画像データがダウンロードできるサイトがあったりします。
それらの中には複数の画像がセットで提供されているものもありますが、これらをダウンロードした場合には、そのファイルをすべて登録することはしない方がいいです。

理由は、選択画面に非常に多くのアイコンリストが表示されて選択しにくいことと、上記のようにファイルが置き換わる可能性があるため管理が困難だからです。
すべての列車のアイコンをきっちりと合わせたいという人は、CS2に登録されている列車のアイコンだけにしておくのが一番わかりやすいと思います。
※それでもアップデートの際には、メルクリンから提供されているアイコンは自動的に追加になりますので注意が必要です。

アイコン画像の形式

アイコン画像の形式はpng形式です。
bmpやjpgは使えませんので、必ずpngで保存してください。

画像の大きさは自由ですが、ファイルサイズは10KB以下である必要があります。
※パソコンのブラウザー経由では約75KB~80KBまで転送できますが、USBメモリー経由では10KBが上限値になります。

アイコン画像を列車カードに保存する場合には、ファイルサイズが7,500byte以下であることが条件になります。
自分のCS2だけで利用して、列車カードにアイコンを記録しないのであれば、この制限を守る必要はありません。

png形式の画像は、画像そのものの情報以外に様々な情報が一緒に格納できるようになっています。
そのため、使用するソフトによっては、レイヤー情報やメタデータなどを保存してしまうため、ファイルサイズが大きくなってしまうことがあります。
CS2で使用する場合には、レイヤー情報やメタデータは削除し、許す範囲内で減色や圧縮処理をして、なるべく小さいファイルサイズにするように心がけてください。

アイコン画像の大きさは自由です。画像の大きさを小さくすることでもファイルサイズは小さく出来ます。
特に列車は横長のものが多いので、横幅は長くても縦幅を小さくすることで、見た目を自然なままで大きさを小さくすることは出来ます。

速度計に表示されるアイコン画像の仕様

以下の説明中の画像は、自作画像であることをわかりやすくするため、機関車が左向きで撮影した画像を使っていますが、CS2で機関車の運転に使用するには、機関車を右向きで撮影した方が良いです。
メルクリンでは機関車右向きで進行方向を合わせるように、基本的にはなっています。
※たまに公式でも左向きで合っていない画像もありますが……。

アイコンは登録する元画像は1つだけですが、CS2の画面の2カ所の表示に使われています。
ひとつはコントロール画面の速度計の下に表示されるアイコンで、もうひとつは列車リストです。

コントロール画面の速度計の下に表示される画像の仕様は以下の通りです。

アイコン画像の大きさは自由ですが、速度計の下には、画像の縦横中央部分の130ピクセル x 50ピクセル分だけが等倍解像度で表示されます。
アイコン表示エリアには130 x 50ピクセルの四角形で幅1ピクセルの角丸ボーダー(枠)が自動的に描画されるため、この枠を表示したい場合には、アイコン画像の大きさが128ピクセル x 48ピクセル以下である必要があります。
ただしボーダーの四隅が角丸デザインになっていますので、四角い画像をそのまま登録すると、この縁の部分だけボーダーの上に重なってしまい、見た目が悪くなります。

見た目を重視される人は、下記のいずれかの方法で対処することが出来ます。

(1)四角い画像をそのまま使うときには、130 x 50pxの大きさでアイコン画像を作成して登録する。
この場合には、画像がボーダーの上に重なって表示されるため、四角い画像がそのまま表示されて不自然にはなりません。

(2)背景を透過して四隅は透明にしたアイコン画像を作成して登録する。
四隅が透明になっていれば、そのままボーダーが透けて見えるので角丸の枠が表示できます。多くのアイコンはこの方式で作られていますが、列車の形状等により、隅まで車体があるような列車には適用できません。
ちなみに角丸の半径はアンチエイリアスを含めて半径7ピクセルですので、最初から角丸にした画像を使ってもよいと思います。

画像は自動的に縦横共にセンタリング(中央揃え)されて表示されます。
横に長い列車などは、横の長さを130ピクセル(ボーダーを表示しない場合)、または128ピクセル(ボーダーを表示する場合)に合わせて、縦は短くすれば、ファイルサイズを小さくしてアイコンを作成することが出来ます。
例えば、メルクリンのICEなどはこの方式で作成されていて、横幅は128ピクセルありますが、縦幅は22ピクセルです。これでもきちんと枠の上下中央に表示されます。

列車リストに表示されるアイコン画像の仕様

列車リストに表示されるアイコンの表示方法は以下の通りです。

こちらは速度計の下とは違って、必ず画像全体が縮小されて表示されます。 サイズも違っていて、横幅116ピクセル、縦幅28ピクセルです。

こちらにもボーダーがありますが、画像は必ずボーダーの内側に表示されるようになっているため、こちらのボーダーを消すことは出来ません。
下には列車名が表示される領域があるので、下のボーダーには画像は隣接しません。
しかし、上のボーダーにはなぜか2ピクセル重なるようになっています。
神経質になる必要はないと思いますが、こだわる人は、縦が28ピクセルに縮小された場合に、上に2ピクセルの余白が出来る画像にするか、画像サイズそのものを縦28ピクセル以下にしないと、上のボーダーと画像は重なってはみ出してしまいます。
ボーダーは選択時が青くてわかりやすいですが、非選択時にも薄いグレーで表示はされています。

リストも画像位置は縦横共にセンタリングされます。
ただし、mfx、mfx+の列車の場合には、アイコン右上に最大(現状ではmfx+の時)23 x 20ピクセル程度のマークが重ね合わせされますので、画像にマークが重なるのが嫌な場合には、あらかじめその位置を空けておく必要があります。

速度計の下とリストでは、表示領域の縦横比率が異なるため、両方同時に最適化することは出来ません。
必ずどちらかの画像に余白が出来てしまいます。どうしてこういう仕様になっているのかは不明ですが、そのことを前提にアイコン画像を作る必要があります。

リストの方を枠内いっぱいできれいにするには、四隅の背景を透過した128 x 31ピクセルのアイコン画像を作ります。
この画像が縮小されると116 x 28ピクセルになりますので、リストにはきっちりと収まります。速度計の方も横幅はきっちりと収まりますが、上下に少し余白が出来ます。
かなり横長の画像なので、列車が真横向きに写っているのなら、この合わせ方が一番きれいに見えるのではないかと思います。

速度計の方を枠内いっぱいできれいにするには、四隅の背景を透過した128 x 48ピクセルのアイコン画像か、または透過なしで写真などをそのまま130 x 50ピクセルにトリミングしたアイコン画像を作ります。
この場合には、どちらもリスト画像の方が左右に余白が出来ます。また、48ピクセルの高さギリギリまで車体があると、背景を透過していても上の2ピクセル分は、リストのボーダーにかかってしまうので、選択したときにはちょっとはみ出した感じがします。
メルクリンの製作例を見ると、縦は必ず48pxぎりぎりまで使っているわけではないので、列車が基本的には横長であることを考えると、縦は48pxフルに使わない方がきれいな画像になると思います。

アイコン画像の表示の具体例

少し変わった使い方としては、6番目の画像ですね。
これはリストは全体が表示されるのですが、コントロールには等倍で中央しか表示されないことを逆手に取ったアイコン画像です。
列車をセンタリングの位置に描画しておけば、余白にはリストにしか表示されない画像を描くことが出来ます。

このようにして画像にメモや別の識別情報を入れておくと、リスト画面には表示されますが、コントロールには表示されないので見た目上、別の画像にすることができます。
リストよりもコントロール画面を優先して合わせたいという場合には、アイコン画像自体にメモを入れておけば、何の画像なのかが元画像を見るだけでわかります(リスト画面で識別するのは難しいと思いますが)。

アイコン画像の表示領域は、壁紙の設定に関わらず常に一定です。
壁紙を表示しているとコントロールエリアの背景が透過しますが、アイコン部分は透過しないのでそのままです。

アイコン画像の登録方法

アイコン画像を登録するには、パソコンとネットワークが必要です。
ネットワークはインターネットに接続されている必要はありませんので、モバイルルーターなどがあれば、運転会などでも登録することは可能です。

LANケーブルを差し込んでから、CS2を起動します。
CS2のsetupタブをタッチして、IP画面を開きます。
DHCPボタンをタッチして、最新の情報を取得します。
表示されているIPアドレスをメモするなどして、記録してください。

パソコンをCS2と同じネットワークに繋いで起動します。
ブラウザーソフトを立ち上げて、URLの欄に記録したCS2のIPアドレスを入力します。

CS2のWebサーバーから画面が提供されて、ホームページが表示されます。
アイコンタブをクリックします。

CS2に登録されているアイコン画像の一覧が表示されますので、画面の一番下までスクロールします。

「参照」ボタンを押して、登録したいアイコン画像を選択して、その下のドイツ語が書かれたボタンを押すと登録できます。
1回の操作で1個のアイコン画像しか登録できないので、複数のアイコンを登録する人はアイコンの数だけこの操作を繰り返します。

登録したいアイコンがすべて転送できたら、CS2を再起動します。
再起動しないと、設定画面にはアイコンが反映されていますが、コントロール画面やその他の部分には反映されず、アイコン表示がおかしくなることがありますので、アイコンを登録、削除したら、必ずCS2は再起動してください。

列車へのアイコンの設定

アイコンを設定したい列車を呼び出して、設定画面を表示します。
アイコン画像の部分をタッチすると、CS2に登録されているアイコンリストが表示されますので、登録したいアイコンを選択して緑のチェックを押します。

アイコンの自動登録

列車名(製品名ではなくCS2に表示する名前)の文字列とアイコンの文字列を、少なくとも先頭何文字か一致させておくと、列車を登録した際にアイコンを自動で見つけて正しく登録してくれる確率が上がります。
この場合には、列車を登録するよりも先にアイコンを登録しておいてください。

100%正しく登録されるわけではありませんので、間違ったアイコン画像が登録された場合には設定画面で手動で変更してください。

アイコンの削除と名前の変更

アイコンの選択画面では、アイコンファイルの削除と名前の変更も行うことが出来ます。
不要なアイコンはできるだけ登録しないように、管理しておきましょう。

アイコン画像の管理方法

アイコンの追加は必須ではありません。
メルクリンがアップデートでアイコンを提供してくれるので、アイコンは表示の見た目が変わるだけですので、その中から似たものを選択して使っても問題ないのですが、同じタイプの機関車を複数持っていたりした時にはそれぞれのアイコンを作っておくと便利だと思います。

アイコンを作る場合には、できるだけ正確な列車の名前(型番等まで)をファイル名にすること、可能であればファイル名の末尾に『_myicon.png』などのように接尾辞を入れておくと、自分で登録したアイコン画像が認識できて管理が楽だと思います。
※機関車名とマッチングするために、接頭辞ではなく末尾に識別文字を入れる方が良いです。