【提供終了】メルクリン公式有料アプリ(スマートフォン用)

この記事で説明している有料スマートフォン用アプリは、2023年12月現在、CS3のVer.2.5.1へのアップデートに伴って、提供終了のアナウンスがされています。
今後は、CS3で提供されているWEBインターフェイス(ブラウザーで接続して操作する方式)に切り替わり、サポートも終了となります。
WEBインターフェイスでは、スマートフォンだけでなく、標準的なブラウザーを搭載するすべての機器で利用することができ、料金も無料で、費用はかかりません。

接続用アプリの購入

CS2にはスマートフォンやタブレット端末を接続して、その画面で運転をすることが出来ます。
対応しているスマートフォン、タブレットは、iPhone、iPod touch、iPad、Android OS搭載の各種スマートフォン、タブレットです。
スマートフォン・タブレットはWiFiでの接続になりますので無線LAN環境が必要ですが、インターネット接続(プロバイダー接続)は不要です。
スマートフォン・タブレットはWiFiに対応していればよく、3G契約は必須ではありません。

スマートフォン・タブレット用のアプリは有料です。CS2とは別に購入する必要があります。

スマートフォン用のアプリとして「mobile station」、タブレット用のアプリとして「main station」の2種類のアプリがあります。
Apple storeでは、iPhoneでは「mobile station」、iPadでは「main station」しか表示されませんので注意してください。

iOS(iPhone、iPad等)用アプリ

Apple storeから購入できます。
検索で「mobile station」「main station」「marklin」等と入力するとアプリが見つかります。

Android OS用アプリ

google Play ストアから購入できます。
検索で「mobile station」「main station」「marklin」等と入力するとアプリが見つかります。
Android OSでは「mobile station」と「main station」の両方が表示されます。スマートフォンでも「main station」を動かすことが出来ますが、解像度(ppi)が低い機種では見にくくなりますのでご注意ください。

CS2との接続

必要な機器

CS2本体は無線LAN(WiFi)には対応していません。有線LANでの接続になります。
一方で、スマートフォン・タブレットは有線LANには対応していなくて無線LANのみですので、両者を接続させるには、有線LANと無線LANの両方の環境が必要になります。

また、どのような接続形態でもルーターは必須です。
現在、インターネットを利用されていても、ルーターを使用しない形態での接続方式(パソコンからの直接PPPoE、ダイヤルアップなど)の場合には、ルーターを別途購入することが必要になります。

まずは、ご自宅のネットワーク環境を確認してください。
多くの場合にはインターネット接続は利用されていると思いますが、その形態については様々なので確認が必要です。

確認表:
(1)インターネット接続:利用している/いない
(2)接続用ルーター:ある/ない
(3)無線LAN:利用できる/利用できない
(4)有線LAN(LANケーブルでの接続):利用できる/利用できない

上記の(1)についてはどちらでも構いませんが、(2)~(3)はすべて「ある」または「利用できる」が必須です。
ひとつでも「ない」または「利用できない」がある場合には、有線LANポート付きの無線LANルーターを別途購入する必要があります。

接続時の注意

CS2とスマートフォン・タブレットは、同一LANに接続する必要があります。
他のネットワーク経由やサブネットをまたがると接続できませんのでご注意ください。

1台のスマートフォン・タブレットには、「mobile station」と「main station」の両方のアプリをインストールすることができますが、同時に使用できるのは1つだけです。
2つのアプリを同時に立ち上げると接続できません。この場合には、どちらか片方のアプリを終了(アプリの切り替えではなくきちんと終了する)してください。

iPhone、iPadでアプリを終了するには、ホームボタンを2回連続して押してマルチタスク画面を表示します。その後、起動しているアプリを上にスワイプしてください。

Android OSでアプリを終了するには、設定アイコンをタッチしてメニューからアプリをタッチします。実行中タブに切り替えて、終了したいアプリを選択して「停止」ボタンをタッチしてください。

CS2のIPアドレスの確認

CS2は起動する前にLANケーブルを挿し込んでおいてください。
起動後にLANケーブルを挿し込むと、ネットワークに正しく接続できません。その場合には、一度IP画面でIPアドレスを更新する必要があります。

setupに切り替えて設定アイコンをタッチします。
IP画面を表示します。

Address Assignmentの欄が「automatically(DHCP)」になっていることを確認します。
なっていない場合には、automatically(DHCP)にチェックを入れます。

「DHCP」ボタンを押します。
IPアドレスが最新のものに更新されます。
※起動後にLANケーブルを挿した場合、Address Assignmentのチェックを変更した場合には、必ず「DHCP」ボタンを押してください。

IP Addressの欄に表示されるIPアドレスを覚えておきます。
通常日本国内の家庭用LANの場合には、IPアドレスは「192.168.」で始まる数字になります。もし、全く違う数字にになっている場合にはCS2を再起動して、再度試してみてください。

アプリの起動

スマートフォン・タブレットが、CS2と同一のネットワークに接続されていることを確認します。
※家庭用のLANの場合、スマホが自宅のWiFiに接続されていることを確認する。
アプリを起動します。

しばらくすると(最大1分程度)、CS2に自動的に接続されてCS2に登録されている列車やレイアウト図が、スマートフォン・タブレットでも表示できるようになります。
アプリのinfoボタンをタッチします。

CS2のIPアドレスが、先ほど覚えたIPアドレスと同一のものであることを確認してください。

2回目以降の接続

1度接続したCS2と2回目以降の接続を行う場合には、CS2のIPアドレスが前回までのIPアドレスと変更になっている場合には、接続がうまく行かない場合があります。
この場合には、しばらく待ってから、infoボタンをタッチしてChange CS2をタッチします。

IPアドレスが書かれたリストが表示されますので、現在のCS2のIPアドレスと同一のIPアドレスを選択してチェックマークを付けると接続できます。

アプリの操作

アプリの操作はCS2と同じタッチ操作です。
ただしCS2の一部の操作はアプリではできませんので、CS2本体で操作する必要があります。

また、アプリはメルクリンのレイアウトに直接命令を出しているのではなく、あくまでCS2の画面を遠隔で操作しているだけです。そのため、アプリで操作する際にはCS2が正しく動作していることが前提になります。
アプリはCS2に命令を出し、CS2がレールに命令を出して、列車が動くという仕組みです。

固定IPアドレスでの利用

頻繁にアプリをCS2に接続して利用する場合には、CS2のIPアドレスは「manually」にチェックを入れて固定IPアドレスで利用した方が便利です。
ただし、固定IPアドレスの場合には、IPアドレスの管理を自分で行う必要があることと、ネットワークが変更になった場合には、毎回正しいIPアドレスを指定する必要があります。
IPアドレスが間違っていたり、重複したりすると、接続できなくなりますので、ご注意ください。

ネットワークの知識に詳しくない方は「automatically(DHCP)」での利用をお勧めします。

運転会等でインターネット接続せずに、スマートフォン・タブレットのみ接続して利用する場合

運転会などのネット環境がない場所で、スマートフォン・タブレットをCS2のモバイルコントローラーとして利用する場合の接続方法です。
ある程度、ネットワークの設定知識が必要になります。

携帯用ルーターが便利

USB電源で駆動する携帯用の無線LANルーターが便利です。USB駆動のルーターなら、ルーター用に別に電源を取る必要がありません。

CS2のUSBポートから給電して、無線LANルーターのLAN側の有線ポートにCS2のLANケーブルを挿し込みます。

ルーターが動作モードを選択できる場合には「ルーターモード」を選択してください。
インターネットに接続する必要はありませんので、WAN側ポートには何も接続しなくてOKです。
プロバイダーやWAN側の設定も不要です。

スマートフォン・タブレットの設定

WiFiの接続先を、CS2に接続した無線LANルーターが提供するWiFiネットワークに切り替えます。

3G通信、LTE通信等(モバイルネットワーク)はオフにしてください。
この方式でCS2に接続している間はインターネット等は利用できませんので、ご注意ください。