列車が止まったり、スムーズに走らない

列車が特定の場所で、かくっと引っかかるような感じになったり、集電不良で止まってしまう。
手でちょっと押してやると、また走るんだけど……というような場合の対処法です。

センターレールを軽く磨く

メルクリンの場合は、基本的に普通に走ります。
特に毎日走らせているような場合には、かなり安定して走ります。

このように、たまにひっかかるような感じになることは、たまにしか走らせない場合(休日にのみお座敷でレールを組んで走らせている)の方が発生確率が多いように思います。

この原因はほとんどの場合、レールが汚れているからではありません。
毎日走っていないので、センターレールの突起に軽く錆が浮いていることによって集電不良になっていることが多いです。

軽く磨く

そこで止まってしまう位置のセンターレールを軽く磨いてあげると直ります。
歯ブラシのようなヤスリか、またはガンプラコーナーなどにあるタイラーが良いと思います。
またはエレクトリッククリーナーで軽くふき取っても良いです。
ごりごり磨く必要はなく、頭の錆を取るだけなので、本当に撫でるように軽く1往復程度すれば十分です。

あまり強く磨くと接点が傷つくので軽くにしてください。
エレクトリッククリーナーの場合には、表面を錆止めコーティング等しないものを使用してください。
錆止めコーティング等があると、そもそもシューとの通電性が悪くなります。
また、塗布した後は、良く拭き取って、完全に乾燥させてから使用してください。

ヤスリの場合には、センターレール(中央の突起がある方)のみで、左右の普通のレールには絶対にヤスリがけをしないでください。
通常のレールにヤスリをかけると傷がついて、終電不良や走行性能低下の原因になります。

こちらの動画を参考にしてください。

ひらすら列車を走らせても良い

ヤスリがない場合には、かなり速い速度でひたすら列車を走らせておくというのも手です。
信じられないかもしれませんが、センターレールの突起が磨かれれば良いのですから、シューで何度も擦れば良いのです。
だまされたと思ってやってみてください。数分も通過させていれば、そのうちちゃんと直ります。

3線式に限らず、常に列車を走行させているレイアウトの方が、スムーズに走行する傾向にあります。
休日しか走らせない、たまにしか走らせないという人の方が、列車が止まりがちになることが多いです。

私もよく遊ぶレイアウトほど、掃除はしていません。
たまに動かすというレイアウトは、走行前にメンテナンスをした方がいいかもしれません。

車輪を掃除する

列車の車輪が極度に汚れていると、走行性能が低下する場合があります。

綿棒などで車輪の汚れを拭き取ってください。

レールの方はそんなに磨かなくても良い

このようなケースでの集電不良は、ほとんどの場合、センターレールでのみ発生するようです。
左右のレールは手で触っただけで黒くなるほど汚れてしまっていても、私の経験ではまず大丈夫です。というか、私は左右のレールはいつ拭いたか記憶にないくらい拭いていません。
集電性のためではなく、手で触ったら汚れたので拭くという感じです。

一方で、センターレールの方は、突起の頭をシューが擦っていく関係で接触部が点に近いので、擦れたところをほかっておくと錆が出るみたいです。
ですので、毎日走っているレイアウトでは、毎日シューが擦っていくので集電不良はあまり発生しないと思います。
これって本物の鉄道のレールと同じだと思います。
交通量が多い本線のレールはピカピカですが、ローカル線は錆びていますよね。あんな理屈ではないかと想像しています。

坂などの場合には傾斜率にも注意

止まる場所が坂などの場合には、傾斜率がきつすぎたりする可能性もあるので、レールを磨いてもだめな場合には傾斜を緩めてください。

メルクリンの列車は定速制御されています。
そのため、坂道などでは気がつかないうちに、機関車の限界までがんばってしまっている状態になっていたりします。

その他、特定の列車だけがおかしいとか、モーター音が明らかにおかしいという場合には、レール側の問題ではない可能性が高いので、販売店などで修理の相談をしてみてください。